乱流燃焼解析ソフトウェア FrontFlow/red
FrontFlow/redは乱流変動などの非定常現象の高精度予測が可能な Large Eddy Simulation (LES) に基づいた乱流燃焼解析ソフトウェアである。
- 2007.05.31
- FrontFlowRed-Ver.3.0β リリース
乱流音場解析ソフトウエア FrontFlow/blue
FrontFlow/blue は非圧縮流体の非定常流動を高精度に予測可能なLarge Eddy Simulation(LES)に基づいた汎用流体解析コードである。形状適合性に優れた有限要素法による離散化を採用し、ファン/ポンプ等の流体機械や複雑形状周りの非定常乱流解析および流れから発生する騒音の予測が可能である。
コードの主な特徴
(1)基礎方程式
3次元非定常非圧縮Navier-Stokes方程式。
非定常流動を高精度に予測可能なLarge Eddy Simulation(LES)に基づいている。
(2)離散化手法
時間・空間ともに2次精度をもち、これにより高精度な非定常解析が可能である。
(3)対応メッシュ
要素タイプは8節点・6面体および4節点・4面体。移動・回転座標系/Oversetメッシュに対応することによりファン/ポンプ等の流体機械内の内部流れ解析が可能。
(4)ベクトル/超並列計算
ベクトル計算機およびスカラー型超並列計算機上で高速動作するように最適化されており、自動化された最適領域分割・統合処理を実装した領域分割法によって、数百万~1億節点の大規模超並列計算に対応する。
(5)流体音響解析手法
流体解析により音源を計算し、Lighthill の音響解析から導かれたCurleの式によって流れから発生する流体音を予測することができる。
(6)キャビテーション流れ解析機能
均質流体モデルにより液体体積率の時間発展を計算し、キャビテーションを伴う非定常流れを解析することができる。
動作確認プラットフォーム
- IBM AIX, HITACHI HI-UX/MPP(SR8000), HP HP-UX, SGI IRIX,
- NEC SUPER-UX(SX, 地球シミュレータ)
- DEC OSF/I (Compaq/HP True64 UNIX), Sun Solaris, IA-32/IA-64 Linux 等
解析条件設定コード
本ソフトウェアにより、流体シミュレーションソフトウェアFrontFlow/red、FrontFlow/blueの解析条件設定ファイルを、GUIを介して作成することが可能となる。
本ソフトウェアの実行のためには下記のソフトウェアを必要とする。
- Python (バージョン2.4以降)
- wxPython
動作確認プラットフォーム
- Microsoft Windows 2000, XP
- RedHat Linux 9
- IRIX64 6.5