本プロジェクトは、産業イノベーションに寄与する、我が国独自のシミュレーションソフトウェアの研究開発とその普及を目標に掲げ、特にシミュレーション技術の貢献が大きい、開発・設計業務に係るプロセスイノベーション(新しい開発・設計方式の創出)とプロダクトそのもののイノベーション(新しい商品・品質の創出)の実現をするべく、これらのイノベーション創出の基盤となる独創的なソフトウェアの研究開発を3グループ・7つのテーマで進めていきます。
ものづくり関連の基幹産業におけるイノベーション創出に資するため、次世代の流体解析システムを開発します。
複数の部品から構成される大規模なアセンブリ構造体を“ まるごと解析”できるシステムが実現します。
炭素繊維束をプラスチック容器あるいはアルミ合金容器に巻きつけて補強した、燃料電池自動車用の高圧水素容器の設計問題を取り上げる予定です。
PCクラスターから次世代スパコンなどの超並列計算機にも対応可能な大規模アセンブリ構造体マルチ力学シミュレータ、REVOCAPを開発します。
統合インターフェースFrontWorkBenchによる超並列大規模流体解析システムを開発します。
これまでの研究をベースに、産学のイノベーション創出の基盤に資するシステムへと進化を遂げるべく、先端応用分野を視野に入れた研究開発を行います。
ABINIT-MP/BioStation システムをベースに、FMO法に基づいた創薬におけるプロセスイノベーションに貢献するバイオ分子相互作用シミュレーターの研究開発を行います。
量子機能解析ソルバー・ナノデバイスシミュレーターの研究開発 第一原理電子状態解析の高機能化・高度化、原子・電子ダイナミクスの高精度解析、大規模第一原理解析などの研究開発を実施します。