• 大規模アセンブリ構造対応マルチ力学シミュレーターの研究開発 研究内容

    大規模アセンブリ構造・マルチ力学対応プレポスト
    REVOCAP_PrePostの詳細情報

    REVOCAP_PrePostは次世代ものづくりシミュレーションシステムで使用されるソルバおよびソルバ間の連成解析について、大規模アセンブリ構造・マルチ力学に対応するプレポストである。

    (1) 対応する解析ソフトウェア、マルチ力学エンジン
    FrontISTR、FrontFlow/blue、REVOCAP_Coupler、REVOCAP_Magnetic、ADVENTURE_Solid
    (2) 入力可能なファイル
    ADVENTURE_TetMesh 形式、IGES 形式、STEP 形式、それぞれのソルバの計算格子・計算結果ファイル
    (3) メッシュ生成機能
    ADVENTURE_TetMesh をエンジンとして利用した四面体自動生成機能
    流体解析用の押し出しメッシュ生成機能
    (4) プレ処理機能
    解析条件、境界条件、物性値の設定、アセンブリ構造に対応した解析モデルの作成
    (5) ポスト処理機能
    カラーコンター、断面、変形、ベクトル、等値面、アニメーション、流線表示

    大規模並列解析対応モデル細分化ツール REVOCAP_Refinerの詳細情報

    本システムは、「イノベーション基盤シミュレーションソフトウェアの研究開発」で開発された流体解析ソルバ FrontFlow/blue、構造解析ソルバ FrontISTR およびマルチ力学モジュール REVOCAP_Coupler に組み込んで、100億自由度級での大規模並列解析を実現するためのモデル細分化モジュールである。メッシュ生成および境界条件の設定などのプレ処理と、並列環境で実行するための領域分割を行った後、ソルバ内のオンメモリでモデルの細分を行うため、従来の大規模解析でボトルネックとなっていたメッシュ生成や大規模モデルにおける境界条件の設定、大規模モデルの領域分割などの問題を回避することができる。
    REVOCAP_Refinerでは、モデル細分時にCAD曲面への形状適合機能があり、それによって高い形状解像度を実現することができる。形状適合機能のための事前処理ツールも本システムに含まれている。

    マルチ力学解析エンジン REVOCAP_Couplerの詳細情報

    構造、流体、磁場、熱の単一現象解析ソフトウェア間における物理量を相互に接続することで、連成現象解析の補助を行うプログラムである。
    連成解析の手法としては、汎用性を重視して弱連成解析を採用している。
    異なる解析モデルの連成現象が起こる面について、メッシュトポロジーの違いを考慮して物理量の変換則を求めた後、単一現象解析ソフトウェア間の連成界面上および連成領域内の節点における物理量の補間を行う。
    連成界面はrevocap_prepostで指定されることを想定している。
    各単一現象解析ソフトウェアは、ファイルもしくはrevocap関数ライブラリーを介してrevocap_couplerとの通信を行うことで、解析計算を中断することなく物理量の補間が可能となっている。

ページのトップへ