HPCI戦略プログラム 分野4次世代ものづくり

  • ホーム
  • 戦略目標達成に向けた研究開発

多目的設計探査による
設計手法の革新に関する研究開発

研究課題責任者
大山 聖 (独)宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 准教授

研究概要

【概要】

多目的設計探査は、多目的設計最適化などにより求められた多目的設計問題のパレート最適解から自己組織化マップや固有直交分解などのデータマイニング手法を用いて設計に役立つ知見を抽出する日本発の革新的な設計支援フレームワークです。実際の製品設計プロセスにおいて頻繁に直面する目的関数が4つ以上の大規模多目的設計最適化問題に利用可能な新しい多目的設計探査技術を開発し、研究機関や企業との共同研究によりその有効性を実証します。これにより京クラスの計算機資源が企業でも利用可能になってくる2020年代に日本のものづくりを革新することを目指します。詳細についてはウェブサイトをご覧ください。

【具体的な成果目標】

(1)大規模多目的設計最適化問題に関して設計に役立つ知見を効率的に抽出する多目的設計探査の開発

大規模多目的設計最適化問題について、実際の設計に役立つ知見を抽出するために、(a)大規模多目的設計最適化問題を効率的に解き、パレート最適解を得ることを可能とする京クラスの大規模計算機資源を利用した革新的な多目的設計最適化アルゴリズムの開発、(b)大規模多目的設計最適化問題のパレート最適解が持つ大規模データから設計に役立つ知見を抽出する革新的データマイニング手法の開発、を行います。

(2)実際の設計最適化問題での多目的設計探査の実証

研究機関や企業が実際に取り組んでいる設計開発問題に本研究開発課題で開発された多目的設計探査技術を適用し、その有効性を実証します。

【スーパーコンピュータ「京」で利用したソフトウェア】

ソフトウェア名:
多目的進化計算ソフトウェア(新規開発)、LANS3D、他研究開発課題で開発されるソフトウェア、など

多目的設計探査による設計手法の革新に関する研究開発