次世代構造解析グループでは従来解析することのできなかった問題を解析することのできるようなソフトウェアを開発することを目標としている。そのための方策としてまず、現象が複雑で解析の困難なターゲット問題として9種のグランドチャレンジ問題を設定した。
流体関連では100枚の枯葉、アコースティック楽器の音響、昆虫の羽ばたきと最適設計、破壊関連では床に落下して砕けるコップ、豆腐やゼリーの破壊、疲労のまるごと解析、高層ビル/高速道路の高架橋の崩落、靭帯の損傷解析、そして電磁場関連として磁気浮上列車の解析である。
一方、解析技術としてはフリーメッシュ法(FMM)、粒子法及び、有限要素法(FEM)の既存の3手法に基づいて、連成解析、アダプティブ解析及び超大規模解析の可能な強力なソルバ群を開発するとともに、現実世界とコンピュータ世界とのI/Oを重視し、イメージデータの取り込みやコンピュータグラフィクス(CG)技術による解析結果のリアリスティックな可視化を可能にするツール群を開発することを目指している。
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