コンピュータの発展に支えられ、流体解析技術は急速に進歩し、設計あるいは製品の研究開発に不可欠の技術として定着しております。しかしながら、技術の高度化にともない、時間変動成分を含めた、高度な乱流解析(次世代乱流解析)のニーズに高まりつつありますが、これに関してはいまだ実用的な解析ソフトウェアが確立しておりません。実用的な次世代乱流解析ソフトウェアの開発と普及は、流体解析の一層の発展および実用性の向上にとって解決すべき最大の課題の一つとなっております。
東京大学生産技術研究所では長年に渡り、LESモデルによる高度な乱流解析技術の研究を行い、次世代乱流解析のための基本技術を確立してまいりました。この度、このような状況をふまえ、大学から民間への技術移転の一環として、長年にわたって生産技術研究所が蓄積したLESの研究成果をベースに、実用的な次世代乱流解析ソフトウェアを民間企業と共同で開発することを検討することに致しました。
これにともない、次世代乱流解析ソフトウェアの開発の可能性、実施方法等を検討するための、次世代乱流解析ソフトウェア研究会を設立することにいたしました。本研究会設立の趣旨にご賛同いただき、なにとぞ、本研究会をご支援くださいますようお願い申し上げます。
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