本研究において開発される拡散予測システムは、実現象によって検証されて初めてその予測結果に信頼をおくことができます。そこで本サブテーマでは,本研究において開発される拡散予測システムの精度を評価するための実験・実測データを収集しました。
サブテーマ1で開発する屋外拡散予測システムに対しては,風洞実験(図1)により非定常なトレーサガスの放出に対する濃度データを測定しシステムの予測精度の検証を行う他,都市の形状やガス発生点と測定点の位置関係が濃度の時間変動(図2)に及ぼす影響を調べました。
サブテーマ2で開発する屋内拡散システムに対しては,非定常なトレーサガスの放出に対する濃度推移のデータを,実際のオフィスビルにおいて実測し,屋内拡散予測システムの精度検証を行いました。
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図1 風洞実験におけるガス拡散の可視化 |
図2 測定点における濃度変動の一例 |