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    次世代ものづくりシミュレーションシステム統合インターフェース
    (FrontWorkBench Ver.3.3.0)

    統合インターフェースFrontWorkBenchは、大規模な超並列解析対応の次世代ものづくりシミュレーションシステムを構成する熱流体解析コードFrontFlow/blue、構造解析コードFrontISTR、音響解析コードFrontFlow/blue-ACOUSTICSの各ソルバーとREVOCAP連成解析システムを統合して扱うことができるシミュレーション・プラットフォームです。

    近年、次世代スーパーコンピュータシステム「京」を始めとするスパコンや計算サーバにおける演算速度が飛躍的に進歩し、数年前までは実行が難しかった超並列大規模解析が実現可能な時代となりました。超並列大規模ものづくりシミュレーションを短時間で行えるようになったことにより、計算の予測精度の向上や複雑な形状をもつ実機をまるごと解析することが可能となり、製品性能の高度な予測技術やものづくり設計技術の更なる向上が益々期待できます。

    これまでは、解析初心者がいざ超並列大規模解析を実行しようとすると、データハンドリングの煩雑さ、設定の複雑さ等が障害となることがあり、超並列解析対応シミュレーションシステムは、解析技術者のための解析ツールとして位置づけられてきました。統合インターフェースFrontWorkBenchは、ユーザの利便性に配慮した様々な特徴を備えており、これらの障害を取り除き、ものづくりシミュレーションシステムに求められる高度な操作性を実現します。FrontWorkBenchを介してシミュレーションシステムを操作することで、設計者が簡単に使用できる設計ツールとなり、解析初心者でも従来のCAEと同じ感覚で大規模解析を実施可能です。ものづくり設計に関わる多くのユーザの役に立つことを目指しているのが、シミュレーションシステム統合インターフェースFrontWorkBenchです。

    コードの特徴

    ものづくりシミュレーション:

    流体解析コードFrontFlow/blue、構造解析コードFrontISTR、音響解析コードFrontFlow/blue-ACOUSTICS、REVOCAP_Coupler、REVOCAP_PrePost等のものづくりシミュレーションシステムの実行を行うことができ、これらコードを用いた流体-構造連成解析、流体-音響連成解析の実行にも対応しています。解析の前処理から、ソルバー実行、後処理までの一連の作業を行うことができます。

    解析支援:

    操作に関するヘルプ機能と音声ガイド機能を備えており、解析初心者の方に使いやすいインターフェースです。また、ジョブ管理を効率化するための実行ジョブの履歴保持、ソルバーの実行状況を可視化するジョブモニター、計算結果のグラフ描画や流れ場、音場の可視化を行うポスト処理ツールを備えています。商用外部ソフトウェアのデータコンバータを持ち、外部メッシャや外部可視化ツールとの接続にも対応しています。

    リモートマシン対応:

    計算サーバにインストールしたFrontWorkBenchを、リモート環境から起動することができます。ジョブ管理システムを利用した超並列大規模計算の実行に対応しています。

    動作確認プラットフォーム

    Windows XP/7, Linux (Debian, Ubuntu, CentOS等), MacOS X

    図1:FrontWorkBench概念図
    図1:FrontWorkBench概念図

    図2:FrontWorkBenchでの解析実行例
    図2:FrontWorkBenchでの解析実行例

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