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研究員インタビュー
Interview




■山出さんは現在、当プロジェクトの次世代流体解析グループにおいて、どのような研究に取り組んでおられるのでしょうか。

 これまでお話してきましたように、私は大学時代に地震の波動について研究していましたし、大学院時代は地球の磁場について研究していました。

 そして現在、私が所属している次世代流体解析グループでは、私がこれまで研究してきた自然科学系の流体解析ではなく、工学系の流体解析に関する研究を行っているというのが特徴になっています。これは具体的にどういう研究かというと、動力・エネルギー機器の設計に当たって多くの応用ニーズが見込まれる車両・ターボ機械の燃焼流や混用流、あるいは建築構造の設計などに必要とされる流れと構造干渉などといった数値予測法を実用化レベルまで高めるための研究なんです。

 ところで、これは別のページでも説明していることなんですが、流体物質の動きというものは、乱流に代表されるように非線形、非定常なマルチスケール現象です。したがって、これらの複雑な現象をすべて一括して取り扱うことは、予測精度という観点からしても、コンピュータにかかる計算負荷という観点からしても、必ずしも合理的かつ現実的な方法であるとは言えないわけなんです。そこで、私たち次世代流体解析グループでは、工学乱流場の予測に関する解析法として評価を高めつつあるラージ・エディ・シミュレーション(LES)と呼ばれる非定常解析法を採用し、この解析法の精度と使いやすさを5年間という時間を目途に世界最高レベルの水準にまで高めようと研究を続けています。

■最後に、山出さんご自身がどのようなお気持ちで研究に取り組んでおられるのかお聞かせください。

 それは「やっていて楽しいから」という一言で説明できるかもしれませんね。私の場合、あらかじめ自分の頭の中で解析結果を見通し、次にそれを何ギガ・フロップという猛烈な計算速度のコンピュータで実際に解析にかけ、その結果を自分の目で見ることができる。そんなふうにして結果が見えてくる瞬間は、何事にも代えがたい喜びであり、研究を続けていくときに常に感じる大きな醍醐味となっています。ですから私は、自分の身分が今後どのように変わろうとも、この流体解析に関わる研究を末永く続けていきたいと考えています。

 あっ、そうそう。ときには結果を出さなければというプレッシャーに押しつぶされそうになることもあるんですよ(笑)。

<コラム>
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