圧縮性流体解析プログラムUPACSのペタフロップス級スーパーコンピュータを想定した大規模並列計算への対応を実施すると同時に、HPC/PFを通じて産業界での利用を促進します。高レイノルズ数流れに対する大規模非定常乱流解析技術の確立を目標に、特にものづくり分野で重要なターボ要素の詳細流れ解析への適用を行います。

物理モデルの複雑性や高計算負荷に対応するため、計算科学・計算機科学の視点を取り入れた大規模並列解析の基盤ツールを開発し、実設計へ資するシミュレータを開発します。実設計問題における課題を実用的な期間で解析できる基本システムを提供し、幾つかの例題でそのポテンシャルを示します。

ペタフロップス級スーパーコンピュータを利用した大規模計算を行う上で、超並列行列ソルバー、通信実装、データ入出力、可視化技術等、あらゆる要素技術において革新的アルゴリズムの創世が必要です。次世代ものづくり用ソフトウェアの高度化を支える共通基盤技術の開発を推進し、その有効性を核融合プラズマ流体解析プログラムにおいて実証します。さらに、HPC/PFを通じて開発した共通基盤技術のものづくり分野における利用を促進します。