• 文部科学省 安全・安心科学技術プロジェクト「有害危険物質の拡散被害予測と減災対策研究」

    研究代表者 加藤 信介

    概要

    本プロジェクトは,平成19年8月1日からスタートし,平成19,20年度の2年間で,各々が別プロジェクトで開発した屋内拡散予測技術,屋外拡散予測技術および避難誘導のための災害情報共有技術を統合的に活用したシステムの開発を行いました。最終年度となる平成21年度には,開発システムの有効性を自治体の各種NBC対処訓練で実証しました。例として,東京都と内閣官房が共同実施した大規模テロ対処訓練においては,訓練半年前のシナリオ作成段階から文部科学省安全安心プロジェクトチームとして参加し,拡散予測および避難誘導シミュレーション結果を示し,より現実的な訓練シナリオの作成に協力しました。また,研究成果の一つとして,初期対応者がテロ発生時の対処行動を,より的確に実施するために必要となる知識を提供することを目的とした初期対応者用DVDを,本研究で開発した屋内・屋外拡散予測システムおよび避難誘導支援システムの計算結果および実証試験結果を収録することで作成しました。プロジェクト終了後も,このDVDを初期対応者機関に配布する他,講演会での成果報告を通して本研究成果の積極的な公開と普及を展開しています。

    fig1
    ガス拡散の可視化写真(初期対応者用DVDに収録)

    fig2実施体制

    実施体制

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