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第1回「戦略的基盤ソフトウェアの開発」シンポジウム

12月12日に東京千代田区にある学士会館において、第1回「戦略的基盤ソフトウエアの開発」シンポジウムが、東京大学生産技術研究所主催、日本学術会議、日本経団連及び東京大学国際・産学共同研究センターの後援で開催されました。文部科学省ITプログラムの一環としての本プロジェクトの目指す方向や取組みについて理解が深まって来たこともあり、参加者は280名、参加企業や機関の数は約140に上り、参加定員150名を大きく上回りました。冒頭の文部科学省研究振興局の石川局長様のご挨拶から会場の学士会館講堂はほぼ満席となり、各講演の中では具体的な質問や意見が参加者から多数出されるなど、活発なシンポジウムとなりました。



第1回「戦略的基盤ソフトウェアの開発」シンポジウム  冒頭のご挨拶に立たれた文部科学省の石川局長は、先ず「戦略的基盤ソフトウエアの開発」プロジェクトが生まれた背景について話された。文部科学省では、新たな発展の源泉となる知の創出と新産業の創出を目指して、ITを初めとする4分野を重点分野として、戦略的かつ重点的に研究開発を推進している。IT分野では、5年以内に一定の成果を見込み実用化・企業化を目指した9つの研究開発課題を設定し、実施機関を公募形式で選定した。「戦略的基盤ソフトウエアの開発」はこの9課題の一つである。戦略的基盤ソフトウエアの開発は、東京大学生産技術研究所を核として、本プロジェクト推進のために新設したベンチャー企業のアドバンスソフト(株)と共同し、さらに広く産官学の研究機関の参画により、ITの計算科学の手法を活用し、ナノ・バイオ・流体や構造の解析、製造技術といった重点分野の効率的な推進を図ることを目的としている、と詳しく紹介された。

 シンポジウム主催者である東京大学生産技術研究所の西尾所長からは、産学連携の実情と、産学連携の必要性やあるべき姿について講演された。生産技術研究所は1949年に設立され約50年となるが、その間、基礎研究に止まらず実技術への結実を図るをモットーに運営され、体制や運営面で多面的に取り組んで来た。今後においては「育成型の産学連携」の考え方で進め、本シンポジウムでテーマとしているプログラムに関しては最大限のサポートをしていきたい、と結ばれた。

 続いて日本経団連 産業技術委員会 重点化戦略部会長の中村道治氏からは、日本経団連の中で議論してきた内容を踏まえて、 (1)これからの産業にとってシミュレーション技術がたいへん大事であること、 (2)これを育てるためには産学連携が無くてはならない、という主旨で基調講演がなされた。
 本プロジェクトのリーダである東京大学生産技術研究所の小林教授からは、プロジェクトの背景・意義、目標、それに具体的な推進についても報告された。全体の取組みは18年度を完成とする5ヵ年計画であるが、15年度中頃には一部は第1バージョンとしてご利用できる形にまとめていくことや、シンポジウムやワークショップを定期的に開催し、FSISNEWSやプロジェクトのホームページ等を通じて、進行状況を逐一報告する旨を紹介された。

 午後からは、本プロジェクトの内容について、5つのシミュレーション分野と2つの基盤ソフトをテーマに、各サブグループのリーダから報告された。
 (1)佐藤文俊氏(東京大学生産技術研究所 客員助教授)から『次世代量子化学計算システム』、 (2)中野達也氏(国立医薬品食品衛生研究所 主任研究官)から『タンパク質-化学物質相互作用解析システム』、 (3)大野隆央氏((独)物質・材料研究機構 計算材料科学研究 副センター長)から『ナノシミュレーション・システム』、 (4)谷口伸行氏(東京大学生産技術研究所 助教授)から『次世代流体解析システム』、 (5)矢川元基氏(東京大学大学院 教授)から『次世代構造解析システム』、(6)奥田洋司氏(東京大学大学院 助教授)から『HPCミドルウエア』、 (7)小池秀耀氏(アドバンスソフト株式会社 副社長)から『統合プラットフォーム』と題して、各々取組み内容について詳細の報告があった。

 シンポジウム終了後の懇親会では、文部科学省研究振興局情報課の古西室長から挨拶があり、毎年度ごとに評価を実施するなど、成果を確認しながら着実に推進する、と話された。

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