本センターでは、ますます専門的な知識や技術が不可欠となった次世代スーパーコンピュータ「京」利用のための先進的シミュレーションソフトウェアの開発を行っており、文部科学省「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティングインフラ(HPCI)の構築」、グランドチャレンジアプリケーションの開発、次世代生命体統合シミュレーションソフトウェアの研究開発における、分子スケールおよび臓器全身スケールの研究開発チームに参画しています。
独自のターゲットは、集光性アンテナタンパク質(Fig.1)を丸ごと取り扱ったシミュレーションで光合成における非局在分子軌道の役割を明らかにすること、脳血管系をはじめとしたマルチスケール・フィジックス(Fig.2)のシミュレーションです。ライフサイエンス分野は一部を切り出した部位のみで性質を理解することが極めて難しい複雑系の典型であり、ペタスケールコンピューティングは新たな方法論を確立し、ブレイクスルーをもたらすための強力な武器です。
その先のエクサスケールコンピューティングにおけるパラダイムシフトを起こす原動力となるでしょう。