大島まり 教授

心筋梗塞や脳梗塞などの循環器系疾患は血管の病気と言われており、血流の力学的刺激が引き金となって血管組織が変性していくことにより発病することが知られている。

大島研究室では特に動脈硬化症や脳動脈瘤に着目し、様々な空間スケールを持つ血管の階層構造を考慮し、かつ血流が血管壁に与える力学的な影響だけでなく細胞の機能変化などの生理学的な影響もモデル化したマルチスケール・フィジックス数値シミュレーションの実現を目指している。

また、これらの疾患が発症・進行するメカニズムの解明とともに、臨床応用を視野に入れ、医療画像や計測データを用いた患者個別に対応できるような診断・治療のためのシミュレーション・システムの開発を行っている。