長井宏平 准教授

鉄筋コンクリートの破壊シミュレーションを，離散解析(Rigid Body Spring Model)を用い，コンクリートのひび割れ発生と進展を直接的に表現する微細スケールにて実施している。ここでは鉄筋の節形状までモデル化し，複雑な配筋を一本ずつ全て再現し，例えば柱梁接合部の破壊のような複雑な応力とひび割れ状態を直接的に表現する。さらに，損傷した鉄筋コンクリートの構造性能を評価するために，鉄筋腐食の伴う鉄筋膨張とコンクリートへのひび割れ導入や，腐食原因となる塩化物イオンや水分などの物質移動を表現するトラスネットワークも導入している。社会基盤インフラの老朽化問題への適用を進めている。